12月4日 金曜日。
名古屋から友人が遊びに来た。
「NHKで『坂の上の雲』のドラマがやってるので戦艦三笠を見たい」
と言うので横須賀へ。
実は関東在住10年余ながら三笠を見たことがなかったんですよね。
しかし歴史マニアの彼が同行するので、解説を聴きながら見学するのもいいかなと。
地元民なのに他国人の解説受けててサーセンwww
三笠公園は駅からけっこう遠い。
やがて東郷平八郎の像と『皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ』の碑が見え、
それから三笠の姿が視界に入る。

正直に言って、これまで戦艦を目の前で見たことのなかったため、
「思っていたより小さい......?」と思った。
それでも内部を歩いてみると......
広い。
めちゃくちゃでかい。
特に40口径30.5センチ連装砲。その巨大さに圧倒される。
それでも戦艦大和はこの艦の更に5倍の大きさ、砲は45口径46cmってんだから、
もうどれだけでかいのか想像がつかない。
そういえば大和というと、ぶっちゃけた話、
「日本海海戦で一方的に勝ち過ぎたのは逆に失敗だったんじゃねーの?」
と思ってました。
軍事マニアでない素人の意見ではありますが、あれで太平洋戦争でも
「戦争の決め手はやっぱ大規模な艦隊決戦だろ。今回もそうなるはず」
「じゃあでかい戦艦があれば負けないな」
「三笠よりでかい戦艦造ろうぜ」
みたいな神話が発生して、
それで大和なんてものを造る。
航空機の有用性が高まっていったのに戦艦にこだわって、
結局は活躍できないまま沈む。
一方で資源がないから鍋や釜や寺の鐘を溶かして兵器を造ってる。
そもそも戦艦1隻でどーやってワシントンまで攻めるんだよ。
......そんな印象。素人意見なので怒らないでね。
それでも。
列強諸国の脅威に怯えていた当時の人々(国内外問わず)が、
あの勝利にどれだけ勇気づけられ沸き立ったか。
本当に「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ」ってムードだったんだろうね。
ここで負けたら今ごろは日本もロシア領で、
もしかしたらチェチェンみたいな物騒なことになってたかもしれん。
三笠を見ていると、その神話の片鱗に少しだけ触れられたような気がした。
で。
東郷平八郎が立っていたとされる艦橋。

「砲弾がバンバン飛んでくるのに、東郷さんはここで微動だにしなかったんだって。
水しぶきが上がってこの艦橋びしょ濡れになって。
戦いが終わった後には東郷さんの立ってた床の所だけ、靴の痕が濡れずに残ってたんだと」
とは友人の弁。
どんだけカッコイイんだよ......。
今は床にその位置が示されているのですが、ここからの眺めは壮観です。
無言で立ち尽くしてしまった。
我々が行ったときはまさに「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」。
暖かい冬の陽射し。
吹きつける強烈な潮風。
たかだか100年前に、この場所に立って独立を守った人たちがいたんだなぁ......
と思うと何だかグッと来ます。
国家のためとか国民のためとか大義のためとか、
そういう心境はわかってないかもしれない。
一軍の将でも何でもない自分には多分この先もわからないでしょう。
ただ、この場所で信念を貫き通し、
己のやるべきことを全力でやった男たちは熱いな。
一通り艦内を見て回った後でもう帰ろうかとなったときに、
「すまん、もう一回だけ艦橋を見に行かせてくれ」
と懇願してしまった(笑)
もちろん、艦橋にいた人間だけで艦が動いたわけじゃない。
特にこんなバカでかい艦のボイラー要員なんて、
それこそ地獄のような所で踏ん張ってたんだろうなと思う。
ほんとすげーな。うん。
......と、ここまでが前置きだと思ってください。
本当に書きたいのは三笠の左舷砲塔。
復元された15.2センチ砲が公園に向いているのですが、
レプリカでありながら可動式です。
そして砲の目の前には狙い澄ましたかのように三笠公園のベンチが。
「前にHくんと来た時は、ちょうどあのベンチで恋人がイチャついとったんよ。
だから二人して
この速射砲で狙ってやったわ」
......これは確かに狙いたくもなる。
幸い(?)この日ベンチに居たのは穏やかな親子連れだったので、
「女子供に武器を向けるなど男の名折れではないか」
ということになりましたが。
あとはドラマとのタイアップ企画なのか、
艦内では正岡子規と秋山真之の展示も行われています。
秋山「きみの想いをお守りとして行ってくる」
正岡「海の神さえ恐れるきみなのだから、新たな航海もきっと大丈夫だ」
という意の短歌のやり取りが良いです。
相手を思いやるメッセージを歌としてサラッと手紙に書いてしまうあたり、
ほんとかっこいいなと思うんですよ。
こんな雑記のような駄文でなく、もっと実のある文章が書きたいものです。
◆
その後は早番の仕事を終えた友人と合流。
横浜で待ち合わせたので何となく
「いっそ中華街まで行って喰うか」
と言ってみたら採用される。
友人2人は本格的に中華街で食べたことがないというので、
勢いで選んでハズレの店に入るよりは......と以前行ったことのある料理屋へ。
食べ放題で時間制限なし、2600円とリーズナブルな値段の割に、
ここの海老入り蒸し餃子は絶品。あのプリプリ感がたまらん。
(蒸し餃子と変換しようとしたら蟲餃子に......orz)
綺麗な店内なのにドリンクバーの機械がちょっと浮いてるのだけが残念だけど、
気にせず7時前から閉店の9時直前まで紹興酒を傾けながら食べまくる。
苦しい。
デザートも7皿くらい食べてしまった。
しかし最近は甘いものも美味しく感じるようになって困る。
◆
今日になって初めて『坂の上の雲』を観る。
歴史モノというより青春群像劇って感じが良いですね。
三笠の資料を見た後だと更に面白い。
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