風立ちぬ

先週なんですが、観てきました。
貰った映画のタダ券が9月末までだったのですが、
さすがに公開直後は満員で観られないよなぁ……
と思ってこの時期に。
夜勤明けの平日朝一に行ったお陰でスクリーンほぼ独占。へへへ。

映画の方は……何だろうな、
良いとも悪いとも言えない感じでした。
「毒にも薬にもならないボンヤリした映画」
という意味ではなく、
「良いと言っても悪いと言っても一面しか捉えられない」
という気がします。
でも何か語らないと気持ちがどうにも片付かない!
ので、個人的に印象に残ったことをちょっとメモ。


序盤の関東大震災のシーン。
裂ける大地、波打つ地面、炎、
これほど恐ろしげな映像をアニメで表現できる人は他にいるだろうか。


驚くほど「描かない」。
九六艦戦、実際の戦闘、ヒロインの死、
それらをびっくりするほど省略する。
宮崎駿で航空機といえば『紅の豚』だ。
子供の頃はつまらないと思ったけれど、
世の中の理不尽さや挫折を知った後だと物凄く良い映画に見えてくる。
あの映画のように航空機と男のロマンを描くのかと思っていたから、
誰もが知るあの“ゼロ戦”の優秀性すらバッサリ切ったのに驚いた。


庵野の声はやっぱり最初に違和感を覚える。
が、いつの間にか気にならなくなってた。
そして劇中一番最後の台詞を聞くときには
「庵野で正解だった」という気分になってしまう。
この仕事が新劇場版ヱヴァにどう影響してくるか、
個人的にはそっちも凄く気になる。


路地裏で親を待つ子供。
銀行に押し寄せる庶民。
激動の時代と言われる背景でありながら、
そういう世界から切り離されたかのような主人公。
ただひたすら「美しい飛行機を造りたい」。
同僚の本庄から
「戦闘機を造る金でその子供たちを腹一杯食べさせられる」
と諭されても葛藤する描写とかナシ。
その姿は
「ああ、宮崎駿は今作で好きなことを好きなようにやったんだなぁ」
というビジョンと重なって見える気がしたりしなかったり。
前述のようにザクザク省略してるせいで余計そう見えるのかも。
ただ、それを考えると終盤の
「美しいところだけ見てもらいたかったのね」
「夢と地獄は同じかもしれない」
「飛行機は呪われた夢」
といった台詞が一層重く感じられる。
夢を追うってのは美しくて残酷。


煙草吸いてぇ!
それも普段のじゃなく国産の!
レトロ風味の!

というわけで帰りに「わかば」を買ってしまった。
ほんとはチェリーがあれば良かったのだけれど。


予告編で流れた『永遠の0』も面白そう。
8月くらいから『艦これ』やってるんで、
空母とか艦載戦闘機とか喰いついてしまう。
ミッドウェーでの赤城さんの慢心雄姿を是非とも。
にしても、今年は零戦の当たり年なのか?


艦これの話題はまた今度。

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